6月から7月にかけて、山陽新聞「一日一題」で、私たちオカヤマビューティサミットの活動を紹介する連載を書かせていただきました。
※ブログの一番下に6月7月分PDFがございます。是非ご一読ください。
◆「助けて」と言うまでに、どれほどの時間があったのか
「大丈夫ですよ。ゆっくりでいいですから」
そう伝えると、沈黙の向こうで小さく息をのむ気配がしました。
その数秒の沈黙には、 何年も言えなかった思いが折り重なっています。
「帰る家がない」 「話してもいいですか」 「自分の夢をかなえてもいいかな」 「助けて」
その一言を発するまでに、どれほどの葛藤があったのか。 そのことを想像するだけで胸が締め付けられます。
◆偏見メガネが、誰かの足を止めてしまう
連載では、若年女性、ひとり親家庭、子どもたちの声を紹介しました。
その背景には、 「若いなら働けばいい」 「母親なら強くあるべき」 「家族なら助け合うもの」 といった“偏見メガネ”が存在しています。
この偏見メガネが、 暴力から逃れようとする女性の足を止め、 ひとり親家庭の孤立を深め、 子どもの心の扉を固く閉ざしてしまう。
偏見は、時に制度よりも強い「見えない壁」になります。
◆安心できる関係性が、人を変える
連載で紹介したBさんは、最初はほとんど話さない子でした。 食事のときも緊張したまま、早く食べ終えようとしていました。
ある日、そっとお皿を流し台に運んでくれた時、 「ありがとう」と声をかけると、少し照れたように笑いました。
その笑顔が、変化の始まりでした。
安心できる場所があれば、 子どもは必ず心を開き始めます。
若年女性も、ひとり親のお母さんも、 「信じてくれる大人」がそばにいるだけで、 未来の選択肢が広がります。
◆関わりが未来を創る
支援は一方通行ではありません。 私たちが誰かを支えているようで、 実は私たち自身も支えられています。
揺れるからこそ寄り添える。 迷うからこそ丁寧になれる。 痛みを知っているからこそ、誰かの痛みに気付ける。
この連載を読んだ方から 「自分に何ができるか考えたい」 という声をたくさんいただきました。
大きなことをしなくても構いません。
身近な人の変化に気付く。 困っている人の声に耳を傾ける。 偏見メガネを外してみる。 地域の活動に少しだけ関心を寄せる。
その一つ一つが、誰かの未来を守る力になります。
◆最後に──「ひとりにしない支援」を続けていくために
山陽新聞での連載は、 現場で見えている「声にならない声」を届ける機会でした。
これからも、 子どもも、若者も、親も、 誰もが「ここにいていい」と思える社会を目指して、 地域の中で「ひとりにしない支援」を続けていきます。
読んでくださった皆さまに、心から感謝しています。
6月分記事
7月分記事











